オリンピック 洋楽

オリンピックで使用されていた曲、オリンピック選手が試合前に聴いていた曲、オリンピックに使用された洋楽ナンバー。ここではオリンピック関連の洋楽ナンバーをピックアップしてみました。名シーンの陰に洋楽アリ!

カーリング女子 LS北見
To Brazil! / Vengaboys

カーリング女子LS北見の吉田知那美さん曰く「カナダのコンチネンタルカップにチームワールドで出た時に、チームソングだったのがこの曲で、チーム皆で歌っていた。」とのことです。
明るいラテンの曲調とノリの良いリズムが高揚感を誘うナンバーです。

ベンガボーイズは、オランダで結成されたユーロ・ダンス・プロジェクトで、メンバーはスペイン人DJ・プロデューサーのDanski:Wessel Van Diepen,Delmundo:Dennis Van Der Driesschenのコンビからなるグループです。代表曲に「Boom, Boom, Boom, Boom」(98′)などがあります。

スピードスケート男子  土屋良輔
Virtual Insanity / Jamiroquai

1996年リリースのアルバム「Travelling Without Moving」に収録の大ヒットナンバー。ジャミロクワイはヴォーカルのジェイケイ率いるイギリスのグループで、アシッドジャズムーブメントの草分け的存在で、1990年代の英国音楽シーンが生み出した最大のポップスターである。マルーン5やザ・ウィークエンドも、ジャミロクアイの影響を感じる音楽とも例えられます。

土屋良輔さん曰く「観ていた動画に使われていたのが耳に残っていて、ノリがいいので聴いた」そうです。

また、トヨタのカローラフィールダーやカップヌードルのCMソングとしても使用されました。

スノーボード女子 ハーフパイプ 今井胡桃
Stay / Zedd, Alessia Cara

ロシア生まれドイツ育ちの音楽プロデューサー / DJゼッドとカナダ出身のシンガーソングライターアレッシア・カーラによるヒットソング「ステイ」。
アレッシア・カーラは第60回新人賞を受賞している実力派です。

今井胡桃さんはこの曲に対し「映画で知って落ち着きたいときに聴いている」とコメントしています。

 

アイスホッケー女子
This Is Me / Kesha

ヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画「グレイテスト・ショーマン」のサウンドトラックに収録「ティス・イズ・ミー」のカヴァーです。
この映画はラ・ラ・ランドのチームが制作とあって公開前から話題でした。他人と違うとここそが自分を特別な存在にしてくれるんだと声高だかに歌い上げるこの歌に対しホッケー女子の大澤ちほ選手は「チームのみんなで聴いていて、テンションを上げている」そうです。

歌詞には「一番鋭い言葉で私を傷つけようとしたら / 洪水を起こして彼らを溺れさせてやるわ、私は勇敢だから、私自身がその証よ / 私はこういう運命なの、これが私なのよ」とあるように、他人にどう思われようと躊躇しない確固たる信念を持つ自分をテーマにしている。まさにスポーツの戦いも「This Is Me」精神が重要なのかも知れませんね。

 

スノーボード ショーン・ホワイト
Love Is The Drug / Roxy Music

スノボ界のレジェンド、アメリカのショーン・ホワイトは試合前に聴く曲は毎回変わるそう。なんでも良い結果が出た時は、その曲聴き続けているそうです。イギリスのロックバンド、ロキシー・ミュージックによる1975年のヒットソング「恋はドラッグ」。この曲を答えているという事は調子が良かった時の曲でしょうか!?ちなみにショーン・ホワイトは自身でもBad Thingsというインディー・バンドでギターを弾いているほどの音楽通です。

 

フィギュア女子 荒川静香
You Raise Me Up / Celtic Woman

トリノオリンピックで金メダルを獲った荒川静香選手がエキシビジョンで使用し話題となったのがケルティック・ウーマン「ユー・レイズ・ミー・アップ」。ケルティック・ウーマンはアイルランドの4人組女性グループで、世界中で愛されるアイルランド発祥の伝統的歌曲をポップスやクラシック楽曲のエッセンスを加えながら新しく蘇らせるのが魅力のアーティストです。ここ日本では荒川静香さんが取り上げたことによりお茶の間まで浸透することとなりました。

リオ五輪
Rise / Katy Perrt

アメリカNBC局のリオ五輪公式テーマ・ソングとして起用されたのはケシャのナンバー「ライズ」。
歌詞の内容が「君には分かる、自分で分かってる。倒れても立ち上がって、ひたすら闘うだけ。驚かないで、まだまだ私は立ち上がるから」と強いメッセージが込められ、アメリカ代表選手の応援歌となっています。

ミュージック・ビデオに対し女子サッカーのリンジー・ホラン選手は「この曲のビデオ、最高」、水泳のミッシー・フランクリン選手は「オリンピックがテーマのケイティのライズのビデオを見逃すな」、ソフトボールのジェニー・フィンチ元選手は「ケイティのライズのビデオを見ると、オリンピックに出場した時のことを思い出すわ」、レスリングのジョーダン・バロー選手は「俺には勝利の血が流れている」などアメリカ代表・元代表選手から感謝のツイートが殺到し話題となりました。

リレハンメル五輪
Fire In Your Heat / Sissel & Plácido Domingo

リレハンメル・オリンピックのテーマ曲を歌ったのは、日本でも人気のあるノルウェーの国民的歌姫、シセル・シルシェブーの「ファイヤー・イン・ユア・ハート」。透明感のある美しい歌声とケルティックなサウンドは名シーンを思い出すとともに高らかな気持ちにさせてくれます。

アテネ五輪
Oceania / Björk

映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」に主演しカンヌ国際映画祭でパルム・ドール(最優秀作品賞)と主演女優賞を受賞し女優としても世界的に知られることとなった彼女がアテネオリンピックで披露した「オーシャニア」。この曲はアテネオリンピックのために書き下ろされたものです。

バルセロナ五輪
Barcelon / Freddie Mercury & Montserrat Caballé 

クイーンのヴォーカル、フレディー・マーキュリーが生前最後に遺したオペラティック・アルバム「バルセロナ」。この曲は1992年に開催されたバルセロナ・オリンピックをイメージして、当時フレディがお気に入りだった女性オペラ歌手モンセラート・カバリェとコラボレーションで制作したオペラ・アルバム。残念ながらバルセロナ・オリンピックを目前にフレディは急逝してしまったが、この「Barcelona」は生前最後の作品の一つとして高く評価されています。

アトランタ五輪
Reach / Grolia Estefan

アトランタ・オリンピックの閉会式で歌ったのがグロリア・エステファンの「リーチ」。
作家陣はグロリアの他に、エミリオ・エステファン、ダイアン・ウォーレン等が参加したレースの感動的なゴールを思わせる壮大なナンバー。

歌詞に出てくる「もしももっと高いところに手が届くなら / 空に手が届くなら私はもっと強くなれる」という部分はアツくなります。

ソウル五輪
One Moment In Time / Whitney Houston

「ワン・モーメント・イン・タイム」は米NBCスポーツ局のテーマソングでソウル五輪アルバム「1988 Summer olympic One Moment In Time」に収録されています。作詞はカーペンターズ「トップ・オブ・ザ・ワールド」のジョン・ベティス、作曲は「カリフォルニアの青い空」のアルバート・ハモンド、さらにナラダ・マイケル・ウォルデンがプロデュースする豪華な布陣となっています。歌詞の「私が運命と競争している時 / その瞬間こそ / 私は永遠に感じるだろう」の部分は胸が熱くなります。

ロサンゼルス五輪
A Chance For Heaven / Christopher Cross

1984年のロサンゼルス・オリンピックの公式アルバム「The Official Music of the 1984 Games」に収録クリストファー・クロスの「チャンス・フォー・ヘヴン」。このアルバムには映画音楽界のレジェンド、ジョン・ウィリアムズ(スターウォーズ)、ビル・コンティ(ロッキー)の他ジョルジオ・モロダー、ボブ・ジェームス、TOTO、クインシー・ジョーンズ、フォリナー、ハービー・ハンコックなど、金メダル級のアーティストが集結した1枚となっている。クリストファー・クロス「チャンス・フォー・ヘヴン」は水泳テーマ。

 

この記事を書いた人

ラジオDJ,ナレーター。洋楽70年代,80年代,90年代,2000年年代,2010年代を中心としたスキルを活かし様々なメディアで展開中。これまでインタビューしたアーティストはバックストリートボーイズ、マルーン5、レディーガガ、アリアナ・グランデ、ニーヨ、リアーナ、ブラックアイドピーズ、シカゴ、フィリップ・ベイリー・・・他多数。

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