ナレーター ラジオDJ の1日~意外と地味!?

TV CM ナレーション、ラジオパーソナリティ、イベントMCと声のお仕事を四半世紀に渡り担当させて頂いていますが、意外と裏方業務が多いのが、このお仕事の特徴です。

パッと現場へ行って喋ってハイ終了というワケにはいかず、特に重要とされるのが「準備」。イチロー選手の言葉を拝借するならば「準備は裏切らない」といったところでしょうか。

その準備とはナレーションであれば「TVRチェック」、「台本チェック」、「クライアントさんの会社を調べる」などなど。下調べにおいては企業のイメージや、宣伝する商品の魅力、商品名など、あらゆることを徹底的に調べ自分の中に落とし込みます。また調べ過ぎると変な固定概念が生じないよう、ちょうど良い頃合いで調べ過ぎないこともポイント。

特にTV番組のナレーションに至っては、ほぼほぼ事前に台本が送られてくることはなく(機密情報漏洩防止など)現場に行って台本を渡され、VTRの雰囲気を見て絵合わせしていく作業となります。

イベントMCは2週間ほど前に台本が到着し、立ち位置や映像、ゲストさんとの絡みなど動きのあるものが多く、何度も何度も台本を読み込む作業が必要となってきます。ただ、ここも読み込み過ぎてしまうと当日の最終稿・台本が変更になることもあるので、変更前のものを暗記してしまわぬよう、程よく頭に入れておくことが大切。式典などの企業イベントでは登壇される方の肩書、お名前などは間違わぬよう、繰り返し読み込んでいく作業が大切です。

一方、ラジオパーソナリティは、ほぼフリートークなので読書やニュース、街中での気づきなど日頃のインプットが重要となってきます。情報収集の仕方はSNSだとフォローしている・されている人だけの偏った情報になりがちなので、新聞社などの情報から収集することを心掛けています。

ラジオは番組によって様々なスタイルがありますが、私が担当させて頂いている約3時間の生放送は、ちょっと特殊で企画・構成といったいわゆるラジオ制作と喋りてを一手に引き受ける、ワンオペレーションのスタイルですので、台本の作成や選曲などをすべて1人で行っています(もちろんミキサーさん、外注スタッフさんも必須なのですが)。

それではナレーター、ラジオパーソナリティの1日にセルフで密着してみましょう。

ナレーションからラジオパーソナリティまでのお仕事密着

ナレーターお仕事 1日 密着

    6:00    起床~軽い朝食
    6:30~7:00 ニュースなどチェック
    7:00~7:45 ウォーキング&ストレッチ
    8:00~9:00 メール、台本チェック

9:30    都内収録現場へ移動

クライアント様に失礼のないようビシっとジャッケト着用。

     10:30 抗体検査からのナレーション収録

       この日は通販番組の商品紹介パートを収録。

日頃、担当させて頂いているナレーションの種類も様々で、TV番組やCMだけでなく企業VPナレーション、アプリ内ナレーション、YouTube CMのナレーション、店頭CMのナレーション、パチンコ・パチスロのナレーション、公共施設内の案内ナレーション、企業表彰式DVDのナレーション、教材のナレーション、館内放送ナレーションなど様々で、これまで担当させて頂いたナレーションの総数約2000作品。

13時 ランチを済ませ、音源作成&プログラミング

夜からのラジオ番組で使用する音源整理とプログラム作成。

この仕込みがカナリ、重要となります。

    14時30分 ラジオ局入り

     

   

   15時 機材セッティング


16  16時 サウンドチェック
16

曲の頭出しの部分にキューポントを打ったり、細かな音の仕込みも欠かせません。その他の番組スタッフやニュースアナなどへの挨拶もこの辺りの時間で行います。

17時 スタッフと全体打合せ
その日の告知事項や注意事項などを入念に確認します。


18時~リスナーさんのメッセージ、チェック。

19時~21時45分まで生放送

DJブース内にマイ機材を入れワンマンDJスタイルで曲出しMixなどを行うスタイル。その他にスタッフ1名とミキサーさんは、ブース内では補えないパフォーマンスをフォローし、番組を進行していきます。

この記事を書いた人

ラジオDJ,ナレーター。洋楽70年代,80年代,90年代,2000年年代,2010年代を中心としたスキルを活かし様々なメディアで展開中。これまでインタビューしたアーティストはバックストリートボーイズ、マルーン5、レディーガガ、アリアナ・グランデ、ニーヨ、リアーナ、ブラックアイドピーズ、シカゴ、フィリップ・ベイリー・・・他多数。

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